生モミの木でクリスマスツリー/ホワイトハウスのクリスマスツリー

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アメリカ生活

日本でクリスマスツリーというと、ビニールやポリエステルでできた、人工的なツリーですね。

IKEAで本物のモミの木を買うことができますが、近くになければ買うことができません。

アメリカでは、ホームセンターや、期間限定のツリー売り場(下記写真)、クリスマスツリーファームで、すぐに買うことができます。

しかしサンクスギビングが終わると多くの人がすぐ買いに行くので購入を検討している方はできるだけ早く行くことをお勧めします。雨の後は木が濡れていることもあるので、なるべく晴れが続いた日がいいですね。

サンクスギビング後のお店の様子です。サイズにより減り方が変わります。大きいサイズほど残ってました。

 

本物のモミの木を購入

今年は本物のモミの木を購入することにしました。

購入時のポイント

•木の種類を決める。

•高さを決める

•枝のつき方などを確認する。(木が立てて売られている場合はいいですが、立て掛けて並べてある場合は枝を少し広げてつき方を確認する)

この御夫婦も念入りにチェックしてました。

同じ高さでも右から二つ目の木は、少し痩せてみえます。

 

購入したら店員さんがツリーにネットをかけて車に乗せてくれます。でも帰ると自分で下ろさないといけないので大変です。

サンクスギビングが終わったころから、ツリーを載せている車を頻繁に見るようになります。

 

 

車に乗せる際にネットをかけてくれているので、家に入れるとまず下の方からネットを外し、台座に幹を固定します。それから全部のネットを外します。枝を少し広げます。

始めにきちんと固定するのがポイントです。

 

 

飾り付け

飾り付けをするときは、まず電球からつけます。

電球の付け方は色々ありますが、アメリカのホームセンターの付け方を参考にしました。

一つの枝に、真ん中から先端に二回程度巻きつけ、次の枝に移るという巻き方です。こうすると、ライトに奥行きが出てきれいです。しかし電球の長さはかなり入ります。

ライトをつけながら巻き付けると、バランスの確認が簡単です。

 

ライトもコードから飛び出るようについているタイプ(上写真)と、コード上に埋め込まれているパターン(下記写真)もあります。

その後はお気に入りのオーナメントを飾れば出来上がり。

アメリカでみるクリスマスツリーはどれもデコレーションがたくさんでとってもきれいです。ライトはトップから螺旋状に巻いたり、カラーをシルバー、赤、白に統一する、リボンを多くつけるなど、飾りつけで全く異なるクリスマスツリーに仕上がります。

 

そして我が家のクリスマスツリーは

数日たつともっと枝が広がっていき、ボリュームが増します。

アメリカではcandy caneをつるすのでそちらも飾ってます。

人工のツリーは組み立てるときに固く手にやさしくありませんが、生のモミの木はとても柔らかく、手触りも最高です!

 

リボンにLEDライトが付いているタイプもあります。これだと、細かくライトをセットしなくていいので楽だと思いますが、なによりすごくオシャレに可愛く仕上がると思います。

アメリカ:本物のクリスマスツリーの販売事情

では実際、どのくらいの人が購入しているのか。

全米クリスマスツリー協会(NCTA:National Christmas Tree Association )の調査によると、2019年には2620万本のReal Christmas treeが購入されたといいます。

2018年はReal tree:3280万本に対し、Artificial tree:2360万本。

10年前の2010年はReal tree 2700万本、Artificial tree:820万本。

こう見ると作り物のクリスマスツリーが大きく販売数を伸ばしています。生の木の値段は2008年以降2倍以上になっているということですが、今も多くの人が購入していることに驚きます。

現在も全米だけでなく3億5000万本近くのクリスマスツリーがクリスマスツリーファームで育てられているそうです。

 

ところで先ほどから使っている言葉についてですが、

Real tree:生のモミの木のツリー

Artificial tree、fake tree:作り物のツリー

を意味します。artificial とは人工的なという意味で、お菓子などのパッケージによく書かれています。

これは冷凍のキーライムパイのパッケージです。

アップにすると

本物の(Real)キーウエストライムジュースを使用し、人工的なフレーバーや色素を使ってないということです。

そういえばフロリダのキーウエストで食べた、Kermit’s Key West Key Lime Shoppeのキーライムパイは本当に美味しかったです。キーライムの強い酸味がこんなに残るなんて!この酸味のおかげで(?)ペロッと食べれます。チーズケーキファクトリーのキーライムパイは、キーライムをそこまで感じることができず、ガッカリしたことを思い出します。

 

値段の違い

日本のイケア
高さ値段
1〜2m弱くらい2999円

IKEA Family メンバーなら返却期間に店頭に持っていけば、1500円分のお買い物クーポンがもらえ買い物に利用できるという特典付き。

アメリカ(家の近くの店を参考)
高さ値段
6〜7フィート(1.8〜2.1m)$49.98
7〜8フィート(2.1〜2.4m)$59.98
8〜9フィート(2.4〜2.7m)$79.98
9〜10フィート(2.7〜3.0m)$129.98

アメリカのツリーは決して安いものではありません。

 

こんな人にオススメ!

本物のクリスマスツリーを購入する前のチェックポイント。

1.買った木(ツリー)を置くスペースはありますか?購入後も枝が広がり、スペースを必要とします。

2.25日まで水をやり続けることができますか?葉を落とさないようにするに、乾燥させてはいけません。

3.【最も重要!】クリスマスツリーの香りを嗅ぎ、自然の美しさを感じることが好きですか?

全てYesの場合は、リアルツリーがおすすめです!

 

クリスマスツリーの種類

他にも種類はたくさんありますが、お店にあった3種類を紹介します。

1.Balsam Fir(バルサムモミ)

スパイシーな香り
銀白色に輝く傾向がある
葉のつきがいい

→クリスマスリースや、クリスマスブーケによく使われる。

2.Douglas Fir(ダグラスファー)

米国でトップのクリスマスツリーの一つ
甘い香り
完全なピラミッド型
葉は平らで柔らかい
3.Fraser Fir(フレイザーファー,【学名】Abies fraseri:フラセリーモミ)

やや上向きの円錐形の枝
頑丈
→重めのオーナメントや、クリスマスガーランドにも適する。

 

それぞれの長所・短所

real Christmas trees
長所

1.米国の農家、従業員の支援

2.再生可能資源

成長に要する7年間で、木は酸素を生成し、二酸化炭素の排出を削減します。栽培地は野生動物の生息地を提供します。

3.リサイクル可能

薪、木材チップ、植物の地表面を覆うマルチ、フィッシュフィーダー、堆肥、芳香剤(緑色の葉を利用)、コースター

短所

1.アレルギーのある人もいる

2.火災の危険性

本物のクリスマスツリーは定期的に水をあげないと、乾いて火災の危険性があります。

Artificial Christmas trees
長所

1.準備・手入れが容易

購入しネットを外したり、毎日水を上げる必要がありません。

2.長期的にみると安価

リサイクルショップでより安価なものを探すことも可能

3.本物にみえる

今のプラスチックの木は、本物そっくりに見えます。

短所

1.人工の場合、有害な化学物質を含む含む場合があります。

2.環境に悪い

工場で生産された後、船・飛行機・トラックなどを使って移動するため、二酸化炭素排出量が多くなります。また箱詰めするため、段ボールが必要になります。(本物の場合、梱包は不要)

3.火災の危険性

人工的なツリーも本物の木と同様火災の危険性があります。

 

ホワイトハウスのクリスマスツリー

ホワイトハウスブルールームに使われるクリスマスツリーは、通常全米クリスマスツリー協会(NCTA)のナショナルクリスマスツリーコンテストでグランドチャンピオンに選ばれる必要があります。栽培者、業界の専門家、消費者が、ホワイトハウスに提供するツリー生産者を選ぶための投票を行います。コンテストの参加資格は、最初に州または地域のコンテストで優勝する必要があるため、グランドチャンピオンに選ばれることは、大きな功績になります。

ブルールームに飾られるクリスマスツリー

高さは18〜19フィート(5.4〜5.7m)で、ブルールームの天井に届く必要があり、ツリーが飾られる間シャンデリアが取り外されます。

1961年以降、選ばれたツリーが生産された州 Top10 とツリーの種類(2020年の調査結果)

ノースカロライナ州13回
ペンシルベニア州11回
ウィスコンシン州8回
ワシントン州7回
ウェストバァージニア州4回
オハイオ州3回
インディアナ州2回
ミシガン州2回
ニューヨーク州2回
オレゴン州2回

 

種類モミ(Firs)52回
トウヒ(Spruces)7回
マツ(Pines)1回

 

今年はウェストバァージニア州で生産された高さ18フィート半(5.6m)のフラセリーモミ(Fraser Fir)が選ばれました。

ホワイトハウスのHPで、クリスマスツリーの映像を少しだけ見ることができます。たくさんあって、飾り付けもすごくキレイです!

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おわりに

クリスマスが近づくと、街もお店もクリスマス一色といった感じで、アメリカでとても大切にされている行事だと感じます。

何部屋もあるアメリカの家で、それぞれの部屋にクリスマスツリーを飾るという話も聞いたことがあります。一日ずっと飾りつけをしているんだとか。

一か月しか飾らないのに、本物の木を使うなんてもったいないとか、そっちのほうが環境によくないんじゃないかとかいう考えもあると思います。人工的なものだったら、何年も使うことができるからです。

でもそれにより生産する人・関与する人の雇用が生まれる、成長させている間に生き物の住処になるなど、なるほどと思う理由もあります。広大な土地を持つアメリカならではの発想だとは思いますが…。

しかし、日本ではなかなかできない貴重な体験で、この1か月クリスマスムードに浸りたいと思います。

年明けの様子

クリスマスも終わり、1月に入ると続々とクリスマスツリーがお店に集められます。車の上に乗せて自分で運んできますが、固定していない人もいるので走りながら落ちないか心配です。(たまにツリーが道路に落ちていることもあります)

そして回収場所の様子は

この後にもツリーは増え、もっと山のようになってました。