【アメリカ国立公園】サワロ国立公園～大きなサボテンに魅了～

サワロ国立公園に初めて行った私の感想は、「こんな景色見たことない！」でした。

大きさは言うまでもなくサボテンの種類も多様で、私が想像するサボテンをはるかに超えていました。今まで見たことのない風景で、圧巻の景色と個々のサボテンのかわいらしさを見て、私はサボテンの魅力にどっぷり浸かっています。

リンク

基本情報

サワロ国立公園は、アリゾナ州南東部のツーソン（Tucson)にあり、ソノラ砂漠（Sonoran Desert)に位置します。そして東西に二つの区画に分かれています。

ソノラ砂漠

まず、サワロ国立公園が位置するソノラ砂漠について説明します。

ソノラ砂漠は、メキシコ、カリフォルニア州、アリゾナ州にまたがる砂漠で３分の２以上がメキシコのソノラ州、バハカリフォルニア州（Baja California）にあります。亜熱帯の砂漠という珍しい特徴があります。降雨が冬と主に７～９月の夏にあるため、北米の中で最も多様な植生を持つ砂漠となっています。

ソノラ砂漠には、いくつかの公有地があります。

・メキシ国境近くのオルガンパイプカクタス国定公園（Organ Pipe Cactus National Monument）

・カベザプリエタ国立野生動物保護区（Cabeza Prieta National Wildlife Refuge）

・ツーソン近くのサワロ国立公園（Saguaro National Park）

・フェニックスの南東にあるカサグランデ遺跡国定記念物（Casa Grande Ruins National Monument）

・カリフォルニア州のジョシュアツリー国立公園（Joshua Tree National Park）の一部

独特の気候により、ユニークなサボテンが生育する場になったのですね。

基本情報：ビジターセンター

毎日午前９時から午後５時まで（山岳部標準時間。アリゾナのこの部分は夏時間の採用なし）

ただし私が行った2021年２月は、コロナにより午後３時まででした。そしてお土産物売り場は定員があるため、人数が多い場合は順番待ちをします。

12月25日は休業

ビジターセンターにはお土産物も売っています。コップやTシャツなどもありますが、私たちが購入したのは塗り絵。ちょうど新しく国立公園が増えたということで、少し安く購入できました。きちんと丁寧に塗るという約束をして子供たちに買いました。

ビジターセンターから見える景色も最高です！そしておなじみ（？）のカクタスキャンディーも売ってます。

このキャンディーにはprickly pear（ウチワサボテン）が入ってます。美味しいですよ！

実は、二つに分かれているサワロ国立公園

サワロ国立公園は、東西で二つに分かれています。

時間の都合などもあると思いますので、気になる方だけ行くのでも全然アリです！

東側：Rincon Mountain District (East)

東側の見どころは、Cactus Forest Loop Drive（カクタスフォレストループドライブ）を通りながら、道路の両側に広がるサボテンを見ることです。このループドライブは、ビジターセンターの駐車場の脇に入場ゲートがあります。

舗装された一方向（一部片側一車線）の道路で、RVや大型の車両用の駐車場もないことから通ることはできません。このループドライブには、合計８マイル（12.9㎞）のいくつかのトレイルがあります。

車から降りると様々なサボテンを見ながら歩くことができます。Saguaro（サワロ）の成長はとてもゆっくりです。後にも説明をいれますが、下記写真の一番右のサワロのように”枝（腕）”を発芽させるまで70年かかるとも言われています。このサボテンは”枝”が何個もあることから、かなり長老と考えれます。

Javelina Rocks – Saguaro National Park (East)では車を降りて岩に上り絶景が見れること間違いなしです！駐車場が少ないので、満車だと入れない可能性があります。

西側：Tucson Mountain District (West)

西側の見どころは、Tucson Mountain Districtの北側に位置する　West Picture Rocks Road（ウェスト・ピクチャー・ロックス・ロード）を車で走り、壮大な景色をみるところです。Picture Rocks Trailheadなど数台の車が止めれるトレイル用の駐車場もあるので、そこからトレイルを楽しむこともできます。

そしてここまでの道中にある家の前にはサボテンがあることがあります。存在感がありすぎ！

でもこのツーソンの町ではあちこちでサボテンを見かけます。植え替えることができるのかはわかりませんが、お店の前などに植える植物もサボテンなのではないかと想像してしまうほど、たくさんのサボテンがあります。

またBajada Loopからサボテンを見ることもできるようです。このループは未舗装の一方向（一部、片側一車線）の道路で、６マイル（9.7㎞）あります。所々にに駐車場（ＲＶ・大型車以外）があります。ループの入り口はビジネスセンターの西側1.5マイルのところです。

トレイルを歩く場合、夏時期は特に少なくとも１ガロンの水を飲むことが推奨されています。そしてMam-A-Gah（West側）を除くピクニックエリアにはPit toilets（汲み取り式トイレ）があります。そしてピクニックエリアには少なくとも１つは日陰のテーブルがあります。

ご覧の通り、この辺りは一帯にサボテンが広がっています。私は車を走らせている時、元々はこの道路の下にもサボテンがあったはずだと思いました。

枝を付けるくらい大きくなるのに70年。そんな長い年月をかけて少しづつ大きくなっているサボテンの命を、道路を作る時やサボテンの近くを多くの人が通ることで奪い、サボテンに悪影響を及ぼすことがあるんだということを考えことも大切だと思いました。

生育する主なサボテン

サワロ国立公園の東側は、サボテンの種類が多いと言われています。ビジターセンターなどには看板もあったので探してみることにしました。

ソノラ砂漠内に生育するサボテンの種類の看板です。

サワロ（Saguaro cactus)

サワロ国立公園に生育する「サワロ　サボテン」はソノラ砂漠固有のサボテンです。サワロの生育は始めとてもゆっくりで、６～８年間は毎年１cmほどしか成長しません。そこから枝（腕）を発芽させるまで70年かかることもあります。そして約150年で全長40～50フィート（12～15ｍ）になります。最も高いものは75フィート（22ｍ）ほどになることもあります。