サンクスギビングにかかせないものといえば、ターキーです!
でもターキーというとパサパサしてそうなイメージありませんか?私はそういうイメージを持ってましたが、自分で焼いてみるとびっくりするほどしっとりしていました。
下準備と”あるもの”を使用すれば、しっとりジューシーなターキーを焼くことができます!
冷凍ターキーを使用する場合、解凍に時間がかかるため余裕をもって準備する必要があります。
準備の流れ
今回土曜日の夕方から食べ始めるために準備をし始めました。準備の流れをまとめましたので参考にしてください。(ターキーの重量、各個人により時間差あり)
<参考:タイムスケジュール>
月曜日 | ターキーを購入・解凍(冷凍庫に入る場合はこれ以前に購入しておいて可) | |
金曜日 | 10 pm | ピックル液準備(冷ますのに時間がかかる場合があるので、もう少し前から準備しておくと余裕をもってできます) |
11 pm | ピックル液にターキーを浸す(その後ターキーは冷蔵庫へ) | |
土曜日 | 1 pm | ピックル液からターキーを取り出し、焼くための準備に取り掛かる |
2 pm | オーブンへ | |
炊飯器でスタッフィングを作るための準備開始、その後炊き始める | ||
4:45 pm | グレイビーソース作り | |
5:00 pm | 食べ始め |
ターキーを焼く
材料
ターキー | 15ポンド(6.8kg) | 大きさの目安1-1.25ポンド/人(450-560g/人) |
塩 | 120g | ピックル液(ターキーの重さにより変わる。) |
黒こしょう | 適量 | ピックル液 |
ローズマリー | 適量 | ピックル液 |
セロリ | 1束 | ターキーを焼く時下に敷く、出汁、スタッフィング(詰め物) |
玉ねぎ | 3個 | ターキーを焼く時下に敷く、出汁、スタッフィング |
ローズマリー、タイムなど | 適量 | ターキーを焼く時 |
じゃがいも | 1個 | ターキーを焼く時 |
米 | 2合 | スタッフィング(本来はターキの中に入れるが、今回は出汁を使って炊飯器で炊く) |
コンソメ(鶏) | 1個 | スタッフィング(お米を炊く時) |
バター | 24g | グレイビーソース |
小麦粉 | 少々、大さじ3 | oven bagにまぶす、グレイビーソース |
必要な道具
・(解凍時)ターキーを入る容器 もしくは丈夫な袋2枚(私はごみ袋を使用)
・たこ糸
・oven bag
・オーブンに入れて焼く容器
・肉用温度計(あると便利)
作り方
解凍
購入したとき冷凍の場合、冷蔵庫で時間をかけて解凍します。
常温で解凍しようとすると中心部が解凍される前に表面部分は室温程度の温度になり、細菌の繁殖に最適な温度になってしまいます。また、低温解凍でないと解凍中にドリップ(肉汁)が出てしまい、うまみが損なわれます。
解凍時間の目安
10ポンド…2日、15ポンド…3日
それぞれ余裕を持つため、1日追加して考えておいたほうがよいです。
今回の大きさの場合、五日前までにターキーを購入し、丸4日冷蔵庫でじっくり解凍します。
焼く前日の下準備
1.ターキーを浸すピックル液を作ります。焼く前日から12時間程度ピックル液(塩水)に浸すことにより臭みをとると同時に、ジューシーに仕上げることができます。
<5ポンド(2.2kg)でのピックル液の材料>
水 | 1.5リットル |
塩 | 30g |
黒こしょう・ローズマリー | 適量 |
→今回は上記材料を3倍準備しました。
2.水を沸騰させ、塩、ローズマリー、黒こしょうを入れ、3分火にかけ、冷まします。一度に水を沸かすことができなければ、全ての材料を分けてピックル液を準備してもOK。冷やす時間が結構かかるので、作り終えたら別のボウルなどに分けておくと時間の節約になります。
3.解凍したターキーを袋から出します。お腹の中に、首と内臓が入っています。
少し取り出したらこんな感じです。
形を固定してある物は取り除いて、中は解凍時の汁などが残っているので、洗い流します。
4.お腹に入っている首の骨と内臓を取り出し、水で洗って水分をふき取っておきます。
写真左:首、右:内臓
5.容器(今回はゴミ袋を二重にしたもの)の中にターキーを入れ、12時間程度ピックル液に漬けます。
袋を二重にして、ターキーを袋に入れます。
ピックル液を入れます。
まず内側の袋をゴムで縛ります。
次にピックル液がターキー上部まで行き渡るように、
<ポイント>
・ピックル液を入れる時は、
・ターキーを袋に入れる時は袋の真ん中に置かず、
・それでもなかなか上部まで液が入っていない時は、
<ビール缶を置く前>
<ビール缶を置いた後> 液面が上がったのわかりますか?
そして最後に外側の袋の口を縛ります。最後もなるべく液面が上がるようにギュッと結びます。
液面を調整するのは結構面倒な作業です。鍋や何か樽みたいな容器に入るサイズのターキーであれば、容器に入れると楽だと思います。
6.ターキーを冷蔵庫で保存します。
水とターキーを入れた袋はかなり重いです。気をつけて冷蔵庫に入れてください。
焼く準備
1.12時間経った後、ターキーをピックル液から取り出し水分を拭き取ります。
2.ターキーの表面に油、塩、胡椒、ドライハーブを刷り込み、お腹にジャガイモ一個(皮をむいて一口大くらいに切る)、ローズマリー、タイムなどのハーブを入れます。(ジャガイモを入れると中が蒸されてよいと聞いたので入れることにしました。)
私はスタッフィングなしで作りましたが、スタッフィングありの場合この段階で詰めます。
4.足はタコ糸で縛ります。
焼く
しっとり焼くために、Oven Bagを使用します。これを使うとしっとり仕上がります。(ターキーサイズを買いましょう!)
1.袋に大さじ1の小麦粉を入れ、手で縛って持ち、袋の粉が全体に回るようにふります。(袋の表面に小麦粉をつけ、ひっつくのを防止するため。余分な粉は捨てます。)
2.袋にセロリ、玉ねぎのスライスを入れ、その上にターキーを乗せます。
3.袋の口を付属の留め具でとめた後、網を敷いたトレイに載せます。
使用したトレイはこちら
350℉に予熱したオーブンに入れ、2~2.25時間焼きます。肉の温度が165°F(73度)以上になれば、火が通っていると思って大丈夫だと思います。(一番肉厚な部分で温度を測るか、竹串などをさして火の通りを確認してください)オーブンに入れる際は下段に入れてください。(焼いてる途中も袋が膨れるので、オーブンの上部にあたって袋が破けるのを防ぐため)
重量ごとによる焼き時間の目安
<スタッフィングなし> | <スタッフィングあり> | |
10ー12ポンド | 1.5~2.0時間 | 2.0~2.5時間 |
12ー16ポンド | 2.0~2.25時間 | 2.5~2.75時間 |
16ー20ポンド | 2.25~2.5時間 | 2.75~3.0時間 |
20ー24ポンド | 2.5~3.0時間 | 3.0~3.5時間 |
焼き上がり
焼き上がり後は、ovenbagの中に肉汁が入っているのでターキーを取り出す際は注意が必要です。グレイビーソースを作る時は、この肉汁を使うのでこぼれないように注意します。
今回は私は網の上にターキーを置き、下を破って肉汁をトレイに移すというようにしました。
そして焼き上がりはこちら
炊飯器を使ったスタッフィング作り
スタッフィングとは詰め物を意味し、食材の中身を取った後の空洞に別の食材を入れて料理することです。
本来スタッフィングを作るときは、乾燥させた角切りのパン・米・野菜や果物などを詰めることが一般的ですが、今回は炊飯器を使用することにしました。
出汁をとる
切れ目を入れたターキーのネック(首)、セロリの茎の部分、水(1リットル程度)を鍋に入れ強火にかけ、沸騰したら弱火にして一時間程度火にかけ、出汁をとります。
<切れ目を入れたターキー>キッチンバサミで切れ目を入れましたが、包丁を使ってもう少し深く切れ込みを入れたほうがよかったです。
<1時間程度火にかけたもの>
具を準備する&炊飯器で炊く
1.内臓は牛乳に浸し臭みをとります。
2.セロリ2本、玉ねぎ1個、内臓をみじん切りにし、内臓、野菜の順に 炒めます。
3.お米二合を入れ、お米が透き通るまで炒めます。透き通るまで炒めることでパラパラに仕上がります。
4.炊飯器に炒めた物を入れ、出汁360cc、刻んだ鶏のコンソメを少し入れ、少しかき混ぜ、炊飯器で普通に炊きます。
内臓を使うため好き嫌いがあるかもしれませんが、内臓が嫌いな方は残ったターキや、ターキーのひき肉を使って、後日作るのもおすすめです。
グレイビーソースを作る
ターキーを焼いたときに出る肉汁を使うため、焼き上がり後・食べる前に作ります。
1.バター大さじ2(24g)をフライパンに入れ火にかけバターが溶けたら小麦粉大さじ3を入れ練ります。
2.しっかり混ざったら、ターキーを焼いた時にでた煮汁500ccを少しづつ加えて、塩・胡椒で味を整えます。煮汁が足りない場合は水で増やします。
ターキーにかけて食べてください。
ターキラーメンを作る
食べ終わった後はぜひ出汁をとって、ラーメンを作ってみてください。豚骨ほど脂っこくもなく、あっさり食べれます。残ったターキーをトッピングすれば、豪華なラーメンの完成です。
1.鍋に入るように大きな骨は適当に切る。
2.鍋に骨を入れ水2リットルいれます。
ネギやショウガを加え強火にかけ沸騰させアクを取り、弱火にし蓋をして1~2時間程度火にかけます。
水の量は骨の量により変動します。今回はおよそサンドウィッチ用のジップロックに2袋強でした。(15ポンドのターキーのおおよその骨を使用しました。)骨が水に浸るくらいの水加減でいいかと思います。
3.ザルやクッキングペーパーなどを使いこします。
4.別の鍋に人数分より少なめのお湯をわかし、鶏がらスープの素を溶かします。器にターキの骨でとった出汁を入れ大さじ2程度入れ、先ほどの鶏がらスープの素を溶かしたスープで薄めます。
5.ゆでた麺を入れ、ターキー・ネギなどをトッピングすれば完成です。
鶏がらスープの出汁は少し濃いかなと思うくらいのほうが、味がはっきりして美味しかったですが、好みで調節してください。
最後に
ちゃんと逆算して解凍し始めないと、調理したいのに解凍してない!ということになっていますので、注意が必要です。
オーブン料理は、しっかり準備をしておけば焼く当日はオーブン任せなので、他の料理に集中できるので大助かりです。(ほかにオーブンを使う料理がある場合は、先に作っておくことをお勧めします)
これがあると、一気に豪華に華やかになること間違いなしです!
ぜひ参考にしてください!