アメリカではパンなどに塗って食べるものとして”spread”がよく売られています。”jam”と何が違うの?と思う方もいらっしゃると思いますが、アメリカ食品医薬品局 (FDA) の基準では糖度65%以上でかつフルーツを45%以上含むものをジャムと定義し、糖度65%以下のものをスプレッドと呼んでいるそうです。(Wikipedia参考)
スプレッドといってもフルーツ系からチーズを使ったサンドイッチスプレッドまで多種にわたり、ワカモレやパテも非常においしいスプレッドですよね。
今回はアメリカで購入したスプレッドを紹介します。日本で購入できるもののあるので、ぜひ参考にしてください。
しょっぱい系 ほうれん草サワークリーム (Spinach Sour Cream)
これは私が一番お薦めする スプレッドです!
ベーグルなどパンに塗っても、 チップスにディップしても、とても美味しい。塩分など気になる点はありますが、美味しいので「たまにはいっか」と思います。
クリームチーズスプレッド(Cream Cheese Spread)
ベーグルなどに塗ると美味しいクリームチーズ。ブロック状になっているものは塗りにくいですが、スプレッドだと塗りやすい固さになっているので便利です。スーパーにもありますが、Panera Breadにはプレーンタイプのほか、定番のハニーウォールナッツ、Chive and Onion(小ネギと玉ねぎ)があります。
ミシシッピ州に行った時、スーパーで見かけて買ったものです。 お店にはパンに塗った状態で売っているものもありました。 ガーリックバターといいつつ、材料は大豆油です。緑色のものは、 セロリです。 あと気になるのは黄色の理由。それは、 玉ねぎのベータカロチンに由来するもののようです。
<食べた感想> トーストしたパンに乗せるとニンニクのいい香りがしてきます。食べてもニンニクが効いていて、美味しいです。 けっこうニンニクがわかるので、 朝に食べる時は気をつけましょう(笑) 夜に細くカットして焼いたパンに塗ると、 おつまみにピッタリです!
甘い系 ロータス(Lotus) Biscoff(ビスコフ)
ベルギー生まれのクッキーのビスコフ。 アメリカのスーパーにもありますが、 パン売り場やジャムの棚でよくみかけるのが、「 ロータスビスケットスプレッド」です。
<食べた感想> ビスコフそのまんまです。パンだけでなく、 パンケーキにも合うと思います。 焼いたパンにのせて、 少し柔らかくなる感じが美味しい頃だと思います。 日本には2種類のサイズがあるようですが、アメリカは一種類。しかも400gと大容量(日本は200gほど)。 なかなか減りません。
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ピーナッツバター&ジェリー(Peanut Butter and Jelly)
Peanut Butter and Jelly
略してPB&J
ピーナッツバターは有名ですが、 ピーナッツバターとゼリーが一緒になっているものです。
有名メーカーのSmucker’sのPeanut Butter&Jelly Stripesを使う人もいますし、ピーナッツバターとゼリーをそれぞれ買って、自分で好きな分量を塗る人もいます。
クリームチーズとゼリーを組み合わせて食べる人もいるようです。(CC&J)
マシュマロをスプレッド状にした”fluff”という商品とピーナッツバターを組み合わせてサンドするものお勧めだとか!?
<食べた感想>
ピーナッツバターだけだと重たくて、 口の中が乾いた感じになりますが、 ゼリーがあることでピーナッツバターがマイルドになります。 私はゼリーがあった方が好きです。 ピーナッツバターが嫌いな子供も同じ意見でした。
自分で量をカスタマイズする場合、美味しく作るコツは、 ゼリーの水分でパンが湿らないように、 ピーナッツバターを両面に塗ることです。
ジャムとゼリーの違いは? Smucker’sにもイチゴジャムとイチゴゼリーがあり、お店によっては隣同士に陳列されています。
同じようなパッケージなので間違えて買ってしまいそうです。この二つの違いはというと、ジャムは材料がイチゴなのに対して、ゼリーはジュースです。
他にも珍しいゼリーがありました。Red pepper jelly と Mint flavored apple jelly。一口食べてみたいですが、この大きさではなかなか挑戦できません。
トレダージョーズで買ったレモンカードのジャム。甘さの中に、爽やかさを感じます。でもやっぱり甘みが勝ってます。
ストロベリークリームチーズ(Strawberry Cream Cheese Spread)
クリームチーズスプレッドはしょっぱい系の方で紹介しましたが、クリームチーズのストロベリータイプもありました。
ストロベリーってキャンディーとかお菓子とかに使われると人工的な味がすることもあって好きではないのですが(アイスはおいしいものもあるので別です!)、これはそんなこともなく美味しいです。しかもクリームチーズだけだと、どちらかというと「おかず系」になりますが、このストロベリーチーズクリームだと「デザート系」に早変わりです!
他にもフィラデルフィアクリームチーズ(Philadelphia Cream Cheese)の商品にはブルーベリー、ハニーピーカン、ミックスベリー、ハニーバターなどがあります。
ハニーウォールナッツ
クリームチーズにハニーとウォールナッツ(クルミ)が入っているスプレッドです。スプレッド系のバリエーションの一つとしてアメリカでは定番のシリーズです。
甘すぎず、そしてクルミの食感がやみつきになりそうです。
イタリアのフェリオ社が販売しているヌテラ(Nutella)。 ヘーゼルナッツペーストをベースにしたチョコレート風味の甘いス プレッドです。
たまに食べたくなる甘い系のパン。そういう時にヌテラはピッタリです。塗りやすいペースト状でたっぷり塗ってしまうと、 あっという間に高カロリーな食べ物になってしまうので要注意です。
通常サイズのものだと2tablespoon(37g)で200kcal 、砂糖21gです。
小分けされたパックは52オンス(15g)なので、 全部塗った時は…81kcal、砂糖8.5gということですね。 一回で使い切っちゃうので心配しましたが、 カロリーは思ったより低くてよかったです。 でも砂糖の量はよくないです。
アメリカでは、スティックタイプのビスケットにヌテラを付けて食べれるスナックタイプも売られています。ポッキーだとチョコ足りないよ~なんて人にピッタリ。贅沢にチョコレートを付けて食べることができます!
カロリー表示について 会社としてはカロリーや砂糖の量など、パッと見た時の印象をよく見せたいので少なく表示したい(カロリーなどが高くないように見せたい)って思いますよね。 アメリカでは商品が何に分類されるかで表示する際の量が決まって います。
アイスだったら2/3cup(-g)
オイルだったら1tablesppn(-g) or (15mL)
フレンチフライだったら70g、冷凍は85g
現在ヌテラの表示は「 2tablspoon 」となっていて、「デザートトッピング」のグループに属します。(ナッツ・ シードバター、ペーストまたはクリームも同様の分量です。)
デザートトッピングにはアイスクリームにトッピングするソースみたいなものがあり、アメリカのアイスクリーム売り場の近くにはアイスクリームトッピングが売られています。
この表示は2tablespoonで表されています。
ヌテラが2tablespoonの表示になったのは1991年の調査結果が影響しているようですが、 現在の調査では購入者の60%がパンに塗っているといいます。そのため、はちみつ、ジャム、ゼリー、フルーツバター、糖蜜、 フルーツペーストと同じグループに属すか、 新たなグループを作るかを要請していたようです。 グループが変更になれば「1 tablespoon(-g) or ( 15mL) 」となります。
しかし、 今も2tbspのため申請は今は受理されていないということだと 予想します。
見た目の印象は購入意欲に大きく関わりますよね。
先ほど紹介したクリームチーズは2 tbsp、ジャム・ゼリー、レモンカードは1 tbsp 表記です。
PB&J は 3 tbspで、 3 tbspと決めているグループがないので、 ナッツ系2 tbsp+ ジャム系1 tbspで合わせたのかなっと予想してます。
砂糖量を減らしたい方には ジャムやスプレッドにはどうしても砂糖が入ってしまいます。砂糖の含有量が少ないジャムもありますが、材料の中で砂糖が一番含有量が多いという商品も少なくありません。
そんなときに選びたいのは、「アップルソース」や「シュガーフリーのジャム」です。
アップルソース(Applesauce No Sugar Added)
アップルソースの中には砂糖入りもありますが、砂糖不使用もあるんです!アメリカではお肉の下準備やパンケーキなどいろんな場面で使われています。子供が学校にスナックとして持っていくこともあるようです。砂糖不使用なら赤ちゃんの離乳食にいいですね。
これだと甘さもあるのに砂糖不使用!めちゃくちゃヘルシー!
それとジャムなどは容量が大きいことが多いですが、これだと小さめのカップに入っているので便利です。
アップルソースと言いながらも、マンゴーやストロベリーが入っているのもあります。(砂糖が使用されている はずです。)
家にリンゴが大量にあったとき、自分で作ったこともあります。そうするとリンゴの形を残してジャムにすることもできるので、美味しいです。おすすめです。
シュガーフリージャム Publixだとシュガーフリーやシュガーレスの商品にはポップで知らせてくれているので遠くからでもわかりやすいです。
シュガーフリーとかだと高くなりそうって思いがちですが、そんなこともないのはアメリカだからかな?
最後に 砂糖の含有量も多いスプレッド。体のことを考えると控えたほうがいいということは重々わかってはいるけど…。ピザトーストやバナナトーストだけじゃなくて、何か塗って食べたい!
そうなると美味しいものを失敗せずに買いたいですよね。この記事を見ていただいた方の購入の参考になれば嬉しいです。