ステッカーからみる「褒め言葉」「やる気を起こさせる言葉」

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子供

アメリカの人は子供に ”I proud of you.” とよく言っている気がします。誇りに思うっという固い言葉としてよりは、辞書でproudを調べると出てくるように、「あなたが良いことをした、または何か良いことができたので、  ”pleasure(喜び)” や”satisfaction(満足)” という気持ちを感じ、”嬉しい”という気持ち」を表す言葉だと思います。褒め言葉として使われているんです。

毎週先生からもらうweekly progress reportというものがありますが、ここでもこの言葉が使われていました。

 

アメリカに住む人は子供を褒めることがすごく上手だと思います。そして子供が危ないことをしたときはもちろん注意しますが、そうでない場合、アメリカに住む親はあまり怒らない人が多いと感じています。

<事例①>

ある日スーパーで子供がお肉売り場のお肉を触っていました。トレイに入っているお肉なのでラップなどで覆われています。その時子供が指でラップを破ってしまいました。するとお母さんが子供のそばに来ました。

私であれば「なんでそんなことするの?生肉だし、その指を舐めてしまったりしたらお腹が痛くなっちゃうかもしれないよ。それに買う人が困るでしょ。」と言って怒ってしまうかもしれません。

でも私が見たお母さんは、もう駄目よっと笑って話していました。

<事例②>

以前レストランに行ったとき、両親と6歳、3歳くらいの子供の家族が隣でした。店員さんがランチョンマットを敷き、注文したジュースを持ってきました。そしてしばらくすると3歳くらいの子は椅子に立ちながら、大きなグラスに入ったジュースを一人で飲もうと頑張り始めました。

すると傾けすぎてジュースの入ったグラスを倒してしまいました。ランチョンマットも子供の服も、ジュースまみれです。

でもその子供の両親は顔色一つ変えず、ランチョンマットにこぼれたジュースを拭き、自分のものに交換していました。

 

私がこの2つの場面に出くわした時、こうも違うものかと思うのと同時に、外だから怒らないとかではなく、それがその人の普通なのだと感じ、私が怒りすぎてるのかなっと考えて込んでしまいました。

子供に怒ってばかりより、できなかったのなら何でできなかったのかとか、何でそうしてしまったのか・そうなってしまったのかを一緒に考えてあげる方がいいですよね。そして、その子のいい所を褒めてあげたりするほうがいいことはわかってます。

でもやっぱり、ちょっとピリピリしちゃうんですよね。

 

日本の「ごほうびシール」からみる、褒め言葉

小さい子のトイレトレーニングや頑張ったときにあげる「ごほうびシール」がありますよね。

日本のシールに書かれている言葉を書き出してみると、

がんばったね、えらいね、よくできました、いいぞ、やったね、すごいね、サイコー、そのちょうし、スターだね、ナンバーワン、バッチリ、OK、すばらしい

といった言葉が書いてあります。

ではアメリカのステッカーだとどんな言葉が書いてあるのでしょうか。褒めることが得意なアメリカ。たくさんの言葉があって、子供を褒めるときの参考になる言葉がたくさん出てきそうです。

 

 

アメリカの「ごほうびシール」からみる、褒め言葉

Reward Stickers

 

OUT OF THIS WORLDYOU ROCK!BRILLIANTSUPERSTARHOORAY
とても素晴らしいあなたはすごい!最高!(他より卓越していて)素晴らしい。優秀だ。活躍している人、優れている人やったぁ!

 

ROCK ON!YOU’RE A STAR.GOOD JOBSTELLARSHINE BRIGHT
サイコーだぁ!すごい!カッコいい。などテンションの上がるシーンで掛け声親切に助けてくれた時に言う言葉頑張ったね[活動が]輝かしい、非常に素晴らしい明るく輝いてる

 

YOU MEASURE UPGREAT WORKPOSITIVELY

AWESOME

YOU ARE MAGNETICMIL-E-CULE
期待に応えてる。いい仕事だね間違いなくすごいあなたは魅力的な人だmoleculeは分子

 

YOU’RE EX-CELL-ENT!TUBULARBRIGHT IDEALOOKING GOOD!OUT OF THIS WORLD
すごい!かっこいい!

(絵は「管状の」という意味に由来する。)

名案だ!いい感じだよ!とても素晴らしい
補足

EX-CELL-ENTは、音節で区切られているかと思いましたが、音節で区切るとex・cel・lentになるので、なぜ上のように区切られているのかわかりませんでした。

Motivational stickers

 

EGG-specially GREAT JOBFRY Hard Every Day!ICE CREAM for LEARNINGDONUT GIVE UP!You are on a roll.
a good eggで信頼できて親切な人を表すイディオムです。毎日一生懸命やろう!

Try Hard Every Day!にFryを組み合わせたもの。

Don’t GIVE UP!のこと。諦めないで!調子がいいね!

 

SWEET!YOU take the CAKE.WELL DONE.TACO’bout SMART.LEARNING is my JAM!
いいね!よかったね。ずば抜けてすごい。よくやったね。なんて賢いんだ!

 

学ぶのは私の好きなことだ。
補足

・TACO ‘boutというのは、talk aboutがTACO ‘boutに聞こえることよる。文頭に使うと強調表現になり、まさに~とはこういうことだ。といった意味になります。

・Jamは「大好きなもの」という意味で使われることがあります。音楽が流れていて「This is my jam.」といえば、大好きな歌なんだ。となります。

 

OWLSOME WORK!Way to Rack your BrainBEE GREATGREAT POINTBEARY GOOD
Awesome とOwl(フクロウ)を組み合わせた表現一生懸命考える素晴らしい。

That’s great.と同じ。beとBeeを組み合わせた表現

それはいい指摘だ。確かにそうだね。Very Good!
補足

「Rack one’s brain」は、知恵を絞る、考え抜くを意味し、「rack one’s brain for a way to」は「~する方法を見つけるために苦心する[頭を絞って考える]」を意味します。

 

SMART LIKE A FOXWow!FAWN’D OF YOUR WORKToadally AwesomeBEARY NICE!
賢いねわぁ!fawnは小鹿ですが、(人を)褒めるという意味もあるので、あなたのやっていることは褒めるに値する、みたいな意味だと思います。toad(ヒキガエル)とtotally(完全に)を組み合わせた表現Very Nice!でとてもいいね!
補足

Bearyとは”bear” と “very”を組み合わせたものです。Bearyという言葉は、本やポスターなどに使われたりしています。

・Disneyの「A Very Beary Christmas」というクマが登場するDVD

 

・I can read!シリーズ「Very Beary Stories」といったクマの家族の本

・「The Very Beary Tooth Fairy」の本

・Beary Busy、Have A Beary Nice Day、Beary Nice Valentineとクマの絵が描かれたポスターやマグネットなど

 



 

たまには少し変わったごほうびシールで子供のテンションを上げたい方はこちらはいかがでしょう。

 

 

また、BEARY Niceというキャラクターがいます。”New Experiences with BEARY Nice and Hot Dog Person.” の主人公で、ピンクの鼻、丸い目、小さな2本の歯が出ている、白い水玉模様の緑の蝶ネクタイをしてます。

ベアリーは常に新しいことに挑戦していますが、親友のホットドッグパーソンが試すと、恐ろしいことが起こります。Bath TimeやIce Creamなど、2分くらいの動画ですが面白くて、子供たちに好評でした。

さすが、Tシャツ好きアメリカ!このキャラクターのTシャツやロンTが売ってます。

 




最後に

子供に限らず、やっぱり褒められると嬉しいですよね。

ESOL(第二言語としての英語学習者)向けのレッスンでも、新年を迎えると「What are your new year’s resolutions?」(「今年の抱負は?」)と聞かれることがあります。

人前であまり大きな声では言えませんが、もっともっと誉め言葉などを使っていくようにしたいです。

そして私には心がけていることがもう一つあります。

それは子供にYes、Noで答えれる質問ばかりしないということです。忙しい時は特に「今日学校楽しかった?」「今日ご飯美味しかった?」など子供が”Yes”、”No”で簡単に答えれる会話がメインになってしまいがちです。でもそれだと子供が自分の言葉で伝える、表現する機会を減らしてしまいます。

忙しいと、子供との会話をゆっくり取ることができないなどと色んな事情はあるとは思いますが、少しでも時間を取って子供との言葉のやり取りを楽しみたいです。