アメリカで大腸内視鏡検査を受ける(その1)

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アメリカ生活

今回アメリカで、結腸内視鏡検査(大腸内視鏡検査:Colonoscopy)と胃カメラ(Gastroscope)の検査をしたので、体験談を書こうと思います。

結果、結腸内視鏡は実施できず…、再検査になりました。その理由と原因、対策などについても述べたいと思います。

検査までの過程

私は検査までに2回病院に行きました。

1回目は問診です。どうして受診したのか、どういう症状なのかを話します。

私の場合、健康診断の延長で結腸内視鏡検査と胃カメラを同日にすることになりました。結腸内視鏡検査は全身麻酔をするので、胃カメラを一緒にするのは効率的だということでした。

問診後、PEG 3350 AND ELECTROLYTES(PEG3350電解質溶液)の処方箋をもらいます。これは、粉末をぬるま湯で溶かし冷やして飲むタイプの下剤です。

PEG 3350 AND ELECTROLYTESは、ポリエチレングリコール(PEG:polyethylene glycol )と電解質溶液で、特定の医療検査(結腸内視鏡検査、バリウム浣腸X線検査など)または結腸手術の前に結腸(腸)を洗浄するために使用されます。(下記写真左)

その他に錠剤の下剤:5mg Dulcolax tablets (not stool softener)(下記写真右下)と、Gas-X or Phazyme(下記写真右上)を購入しました。

 

 

何故、下剤は錠剤、液体の両方を飲むのか。

錠剤の下剤は、腸を動かして便が出るのを促します。

PEG3350電解質溶液は、結腸をきれいにするために下痢をさせる働きをします。腸に吸収されないので腸の中に溜まっていき、押し出して便を出す方法になります。

腸をきれいにすることは、医師が結腸内視鏡検査で結腸の内部をよりはっきりと見る手助けになります。

特性上Gatorade(ゲータレード)で代わりにすることはできないとのことです。でもPEG3350電解質溶液ではなくゲータレードを飲んだという記事もみたので、医師の指示に従うことが大切ですね。

ただし、2回目の検査時にわかりましたが、ゲータレードをPEG3350電解質溶液に混ぜて飲むことは可能です。色指定あり。

Gas-X or Phazymeの役割

内視鏡の際に入れる空気を「二酸化炭素(炭酸ガス)」にしているため、腹部膨満感や不快感がある場合があります。そのため、検査後お腹が張った感じがあるかもしれません。その時のため早めに体内のガスを抜くため、「オナラをいっぱいして」と言われますが、コントロールするのは難しいです。その場合、薬を飲み、胃腸管内の小さなガスを合体させ体外へ排泄させやすくするようにします。

結腸内視鏡検査は便が残っていると検査ができないため、前準備はとても大切です。

 

女性ならではの疑問

生理中でも検査できるのか?

アメリカだからかタンポンを使ってる前提で話が進んでましたが、タンポンを使えば生理中でも問題ないそうです。ただ、本人が気になるようであれば日にちを調整してとのことでした。

検査の前準備

3日前

•低繊維の食事にする

•ナッツ、種子、生の果物や野菜をやめる。(小さな種や薄皮があるトマト、セロリも避けます)

1日前

•固形食は取らない。

•Clear liquidのみ。無脂肪の薄いスープやno pulpのジュース(赤・紫以外)など以下に示すものはOK.

•午後4時に下剤(錠剤)を飲み始め、午後6時に水で溶かしておいたPEG3350電解質溶液を8オンスずつ、15分おきに飲み始めます

検査が午前10時までと午前10時以降ではPEG3350電解質溶液用の飲み方が異なります。

午前10時より前の場合、夜にPEG電解質溶液を4リットルすべて飲み、午前10時以降の場合は夜に2リットル、検査当日の午前5時から残りの2リットルを飲むというやり方のようです。

検査当日

麻酔をかけるので運転ができません18歳以上方に運転してもらう必要があります。

•運転手は、検査の間は待機が必要です。

•宝石類、アクセサリー類は付けない。

•3時間前からは飴玉、液体を口から含んではいけない。

書いてはいませんでしたが、私はコンタクトの使用は控えました。

 

食事について。食べれるもの、食べられないもの

低繊維食品(3日前に開始):低繊維食メニュー

•果肉のないジュース

•白パン

•白米またはプレーンホワイトの強化パスタまたは麺

•食物繊維が1グラム以下のシリアル

•とうもろこしやエンドウ豆のない缶詰スープ

• 卵

•皮、種または膜のない缶詰の果物

•よく調理された七面鳥、鶏肉または魚

食べてはいけないもの

•全粒小麦、穀物、オーツ麦、またはマルチグレインパン

•玄米またはワイルドライス

•生/ドライフルーツまたは野菜

•乾燥豆、ベイクドビーンズ、エンドウ豆またはトウモロコシ•亜麻または亜麻、ナッツまたは種子を含む食品

•コーン、ナッツ、またはシードを含むポップコーンまたはスナック食品

許可される液体(1日前):Clear liquid

 

•リンゴジュース。 白ブドウジュース。(果肉なし)

•ブラックコーヒー、紅茶、Sprite®やCoca-Cola®などの炭酸飲料、Gatorade®、PowerAde®、Kool-Aid®、濾されたレモネード(粒がないレモネード)。 赤と紫の色は避けてください。

•透明なスープまたはブイヨンスープ

•お茶用のレモンジュースまたは蜂蜜。 コーヒー用の砂糖。  *クリームはだめ。

•Popsicles®、フルーツフレーバーアイス、フレーバーゼラチン、Jell-O、クリアハードキャンディー。赤と紫の色はすべて避けてください。


日本では前日もお粥など食べても良いものがあるようですが、アメリカでは固形物はNGとされています。それはきっとアメリカでは脂肪分の多いお肉やチーズを使ったものが多いので、いっそのことNGにしちゃえ!って事だと私は思ってます。

また、日本食ではワカメやゴマ、海苔、アジやサバ、サンマなどの脂肪分の多い魚類など、アメリカ人が一般的に食べないと思われる食材もあるため、3日前からの食材制限は注意が必要です。

すべて指示通りに準備をし下剤が効いている場合、便は透明か黄色の液体になり、結腸内視鏡検査をうける準備ができたと言えるそうです。そうでない場合は、検査の延期が必要になります。

実際に行った準備

検査が朝10時までと10時以降ではPEG3350電解質溶液用の飲み方が異なります。私は検査が朝10時より前だったので、そちらのやり方を記入します。

便秘症のため、低繊維食を4日前から始めました。

月曜日:(朝)ご飯、卵焼き、(昼)ご飯、焼き鮭、(夜)ご飯、鶏肉・玉ねぎ・ピーマンのソテー、カボチャの煮物(ピーマンは食べて良い食事か不明でした。)

火曜日:(朝)ご飯、ササミを蒸したもの、(昼)パン(冷やご飯を使ったパン)、(夜)チキンソテー、湯豆腐(薬味なし、ポン酢あり)

水曜日:(朝)パン 蒸したササミ、豆腐のスープ、(昼)そぼろご飯(ターキー肉そぼろ、炒り卵)、豆腐のスープ、(夜)チキンソテー、豆腐のスープ

木曜日:お水のみ

夜中の12以降は固形物はもちろん、ゼリーや煮汁は摂取できません。念のため飲み物を口にするのはやめておきました。

下剤の服用スケジュール(私の体調など)

午後12時:PEG3350電解質溶液の粉末を水で溶かし、冷蔵庫へ(ぬるま湯を入れ溶かした後、4リットルになるまでお水を追加しました。)お水はラベル上の上部の線まで入れます。

 

午後4時:Dulcokax(下剤)4錠飲む

午後6時15分:PEG3350電解質溶液を飲み始める

午後8時ごろ:吐く

午後10時くらいまで飲む(たまに吐く)

結果3/4くらいしか飲めず。(一部吐いてる)

結果

夜に便が出ることはなく、そのまま就寝。翌朝水っぽいものの他に便のカスみたいなものが出ました。検査前の最後のトイレでは、カスらしいものはほとんどありませんでした。でも下剤を使ったのに、便はそれほど出ず不安になりながら病院へ行きました。

結果、PED3350電解質溶液が全部飲めてない、便秘体質で便が出きっていないということで、結腸内視鏡検査はすることができませんでした。腸には見事に便が残ってました。

検査自体は、ベットに横になり検査室に連れて行ってもらい、検査のために左肩が下になるように体の向きを変えたあたりから麻酔が効いており、検査後別室に戻り声を掛けられるまで、何にも覚えていません。検査自体は痛みも何もなく問題なかったです。

検査時は、後ろ側に紐がある検査服を着ます。

PEG3350電解質溶液を飲めなかった原因

①PEG3350電解質溶液がおいしくなかった。

この溶液は「できそこないのポカリスエット」という感じです。なかなか進まず、気持ち悪くなってしまいました。

②固形物を取らない生活に慣れてなかった。

その日は水だけにしていたので少し体がきつくなっており、普段の調子と違っていたと考えられます。

③錠剤の下剤も効かず、排便がない

便秘症のため、普段毎日排便はありません。そのため前日に飲む下剤はすぐに効果が出ず、PEG3350電解質溶液を飲むことが苦しかった。

④まれに嘔吐の症状

まれに下剤の服用により吐き気を催したり嘔吐することがあるそうです。

 

以上の要因で、全てを飲みきることができなかったと考えます。

 

医師からのアドバイス

本来は15分おきに8オンズ(240cc)飲み続けるのが基本ですが、それでも味や4リットルの水分を飲むのはかなりきついです

そこで医師の方から次の検査のためにアドバイスをもらいました。

PEG3350電解質溶液を飲むのがきつい場合の対策

•30~60分間隔にして飲む。(その場合飲み終わるのに時間がかかるので、早めに飲み始める必要があると思います。)

•口をゆすいだり歯を磨いてみる。それからまた溶液を飲み続けてます。

•ライムの汁を混ぜる(医師の方がインドの方だったのでライムなのかな?レモンでもいいと思います。粉末もレモンフレーバーだったんですけどね。変に味がついてて、余計に美味しくない。)

感想

私は一回で結腸内視鏡検査をすることができませんでした。今回の反省を踏まえて、次回の対策をしたいです。

次回の記事で、再トライしたときの準備などについて書こうと思います。PGE3350電解質溶液を飲みやすくする工夫、便秘症の方へのアドバイスも記入しますのでぜひご覧ください。

2回めの検査に向けての記事はこちら